熟年離婚について

離婚率が多いのは結婚してから5年以内の夫婦。しかしここ数年では結婚してから20年以上たっている夫婦が離婚している数値が多くなってきています。その原因は何なのでしょうか?

結婚して20年以上の夫婦がわかれる。

一般的に同居期間が25年以上の夫婦の離婚を熟年離婚と呼びます。この年になってから離婚したいと考える人はここ10年でかなりの数になっており、実際に熟年離婚をしてしまう人だけでも2倍になると言われています。同居期間30年以上ですと3倍近くになるというデータもあります。この熟年離婚のほとんどは妻からの申し立てによるものです。

熟年離婚となりますとそれなりに蓄えや資産がありますので若くして離婚するより、さらに話し合いが必要になります。もし仮に妻から離婚を申し立てたとして、妻に仕事や特別な収入がない場合にはいきなり離婚を切り出すと大変なことになるケースがあります。

離婚となると財産を分けるわけですが、必ずしも考えているとおりの額がもらえるとは限りません。むしろどう考えてもその分け方はおかしいということもあります。

熟年離婚は長年付き添った人から解放させるわけですから、精神的にはメリットの方が大きいのかもしれませんが、一歩間違えると生活費にも困り、今の状況より悪くなってしまう可能性だってあります。

思ったように財産が分配されなかった場合はその先ずっと不安なまま生きていかなければならなくなるので、冷静に考え、必要なら離婚を切り出す前に弁護士などに相談するとよいでしょう。

離婚後の年金受給については2007年から厚生年金の分割が始まり、これが熟年離婚に拍車をかけているとも考えられています。この分割制度前は基礎年金を夫がすべて受け取り、そこから夫が妻に送金という形であり、いってみれば夫の采配で妻に渡すかどうかを決められたわけです。
しかし分割制度後ではまず夫婦で話し合い金額を決め、社会保険庁が妻にも直接振り込む方法になりました。今では離婚後の年金を分割した額がいくらになるか社会保険庁が算出し、本人にも通知してくれるようになっています。

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