親権というのは、未成年の子供が一人の社会人として成長出来るまで養育をしていくという義務という意味の身上監護権、子供の財産の管理までしていかなくてはいけない財産管理権が発生します。
基本的に、子供を産んだからには、離婚などは関係なく子供が立派に育つまでは親として育てていくのは、義務という意識はないと思います。
しかし、離婚をするということは、それまで夫婦で持っていた親権は「共同親権」というものですが、それが「単独親権」というものに変わるのです。つまり、父親か母親のどちらかが親権を持つことになり、離婚届にもどちらが親権者になるのかということを記入しなければいけません。極端に言ってしまうと、親権を持たなかった親というのは、子供を養育していく義務がなくなるということです。
ただし、親権問題というのは、こういった義務が発生するということではなく、基本的に親の都合や感情で争われることが多くなります。母親にしてみれば「自分がお腹を痛めて産んだ子供」と言う意識があるので、絶対に親権を取りたいと思う事でしょう。父親側は、子供に対しての愛情はもちろんですが、両親などが参入してくると「跡取り」なのだから、と言う意味合いも込めて親権を取りたいと考えたりします。
子供のためを思えば、よほどの理由がない限りは両親や実家を巻き込んで親権争いをするというのは好ましくないでしょう。両者の話し合いで決着をつけるのが、子供にとって一番望ましいことなのですが、話し合いが決裂してしまうと、家庭裁判所などで第三者によって親権を決められることもあります。
いろいろ調べたことを書きましたが、結局のところお子様のことを第一に考えて行動してほしいと思います。小さいときに受けた心の傷は簡単には治らないとおもうので・・・
私の知り合いでは親権は母親が持っていました。しかし条件として成人するまでというのがあったようです。名字についても子供に迷惑がかからないように元夫側の名字を使っていました。
子供ふたりともに成人した段階で親権は元夫側に譲ったそうです。離婚したとはいえ、それっきり連絡を取らないと言うこともできなかったようで今では普通に話せるようになっているとのことでした。