養育費について

養育費というのは、子供が成長して成人になるまでに必要な、教育やその他のことでかかる費用のことを言います。
養育費は、離婚する相手への慰謝料とは別のものであって、あくまでも子供のために支払われるものなので、基本的には子供が受け取る権利のある収入、財産と考えることが妥当だと思います。

つまり、親権を持っていない人が払うということだけではなく、親であればどんな形であっても支払う義務があるのが養育費なのです。

多くの場合、養育費を支払う期間というのは、親権を持っていれば期限などはありませんが、親権がない場合には子供が成人になるまでというよりは、学校教育を受けている間と言う認識になってきています。

普通、養育費についての話し合いというのは、離婚をするまでに取り決めを決定することが多いのですが、この時点で養育費の取り決めがないから支払わなくていいということにはなりません。

離婚が成立してからでも、養育費をどういう風に分担していくかということを話あうことは出来ますし、「離婚する時に決めなかったから」と言う理由で放棄出来るものではないということになります。ただし、養育費の額については、親権者が無謀な額を言っても通ると言う訳ではなく、収入や資産、職業などによって決めなければいけません。

というのも、発生している養育費に対して、何等かの法的効力があるということではないので、養育費を支払わない罰則は存在しません。つまり、法外な養育費をもらおうとして欲張ってしまうと、逆に放棄をされてしまって子供の財産を奪ってしまうことになります。

私が聞いた話によると離婚後、父親は一切養育費など払っていないという話も聞いたことがあります。母親は一人で子供を育て上げないといけないことを考えると恐ろしいですね。ちゃんとした法整備をしてほしいものです。